J2450 翻訳品質測定

この基準は、以下のことに影響されることなく、「自動車サービス情報の翻訳品質を客観的に測定できる一貫した基準」を保持するために開発されました。

  • ソース言語を問わない
  • ターゲット言語を問わない
  • 翻訳者または機械翻訳か、翻訳の作業方法を問わない

その手法は、ポイントベースシステムに基づきます。点数が低いほど、優れた翻訳品質ということになります。

エラーは 7 つのカテゴリーに分かれており、各カテゴリーは総合的に次のようにまとめられます。

  • Wrong Term(誤った用語)
  • Wrong Meaning(誤訳)
  • Omission(訳抜け)
  • Structural Error(構造的エラー)
  • Misspelling(スペルミス)
  • Punctuation Error(句読点の誤り)
  • Miscellaneous Error(その他の誤り)

各カテゴリーは加重されています。一部のエラーカテゴリーは、他のエラーカテゴリーよりも最終的な品質に与える影響が大きいと見なされます。例えば、Spelling Error(スペルミス)は、Wrong Term(誤った語)カテゴリーのエラーよりも少ない点数になります。

校正者は、エラーをカテゴリーに分類したら、そのエラーが重大か軽微かを判断します。重大なエラーは軽微なエラーよりも大きい点数が加重されます。

Pangeanic の評価

この測定基準はわかりやすく、実施するのも簡単です。客観的な翻訳の品質測定を築く上で優れたステップになります。さらに、詳細にカスタマイズすることが可能です。ある特定のアプリケーションで、誤った語の使用よりもスペルミスの方が翻訳に大きなダメージを及ぼすと思ったら、加重を簡単に変更できます。

測定基準の結果は、翻訳の基準作りに使用でき、お客様や翻訳グループの双方と話し合う基盤にもなります。

自社で J2450 を利用することを計画している場合は、次の点に留意してください。

測定基準は SAE (ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ)によって公開されており、主に自動車サービス情報産業のことを扱っています。そのため、スタイルや表現が重要視される場合は、最適な翻訳評価方法にはならないかもしれません。

表計算シートから直接作業を行う場合、レビューの結果は手動で照合する必要があり、比較するのが難しいことがあります。

レビューアが測定基準を使用する際には、ガイダンスが必要です。重大または軽微なエラーを判断する明確な基準がなくてはなりません。評価者は、明確で共通の理解を得るために研修を受ける必要があります。

点数を付けた後は、得点の良し悪しを判断するための基準はありません。例えば、Pangeanic では、4 か国語の同じ翻訳原稿を社内外の校正者に提出して、測定基準のテストを実施しました。評価の後、2 番目に低い点数の言語は、公開可能な原稿として校正者の承認を得ることができませんでした。しかし、それよりも高い得点が付いた言語の翻訳については、たいていの校正者が満足していました。

J2450 Translation Quality Metric は、SAE インターネットサイトで購入できます。